PHP Online衆知に記事が掲載中④ - 投稿 - 幸せ収納デザイン株式会社

PHP Online衆知に記事が掲載中④

お知らせ

PHP Online衆知にて「生前整理」の記事を掲載中

代表の杉田明子が「生前整理」のコツと具体的なやり方について書いた記事が掲載されました。

ぜひ、御覧ください。

https://shuchi.php.co.jp/article/6922

全文をこちらでもご紹介致します。

 

 

間違うと親子絶縁も!?…親を安心させる生前整理「3つの手順」

<<人間、誰もがいつかは親の死と向き合うことになる。そのときに備えて準備しなければならない様々なことを憂い、漠然とした不安を抱えている人は多いだろう。なかでも、親の家の生前整理はなかなか取り組むことができずに死後、難航を極めるクセものだ。

収納デザイナーの杉田明子氏によれば、生前整理は「親がよりよく生きるための片づけであり、生活を“今”に合わせてリニューアルする」こと。死に向かう片づけではないという認識を持てれば、取りかかるハードルはぐっと下げられるという。

独自の収納メソッドを生み出し、収納カウンセリングや整理サービスを提供する杉田氏に、生前整理のコツと具体的なやり方を聞いた。>>

 

 

親の家の片づけで知った「ゴミの相続」

両親の他界により、誰も住むことのなくなった実家の片づけは、多くの人が直面する問題です。

 

・時間がなくバタバタと決めた遺品整理業者に頼んで法外な値段を取られた

・業者の選別がいい加減で、肝心の探していた物が見つからず、捨てられてしまったかもしれない

・自分が行けず妻に片づけに行ってもらったけれど、量の多さに加え、判断できない物ばかりで疲弊させてしまった

・結果的に全部ゴミになり、親が死んだ日よりも寂しい気持ちになった

 

「親が自分で整理しておいてくれればこんなに大変なことにはならなかったのに」

「どうすれば良いか、どうしたいか、ちゃんと聞いておけばよかった」

……等々は、よく聞かれる嘆きです。けれど、いくら後悔しても後のまつり。親が亡くなってしまったら、ゴミもすべて相続しなければなりません。

親の家の生前整理については、両親が元気なうちに話すのは抵抗があるものです。それでも後から悔いを残さないように、少しずつ進めてみましょう。

 

 

死に向かう片づけではなく、よりよく生きるための片づけ

親の家の生前整理は、ひとつ間違えると「早く死ねばいいと思ってるのか!」にはじまり、いざ片づけはじめても、こちらが明らかにゴミだと思うような物でも、親にとってはゴミではないので捨てることができず、一進一退を繰り返す状態になりがちです。

親は整理整頓ができていなくても、一つひとつの物をどこで誰にもらった、いつどこで買ったということまで覚えているもの。さらに「こうやって使う」という予定(実際には使わないことが大半)が言える場合が多く、容易には捨てさせてもらえないのです。こんな具合に、一向に片づけが進まずイライラして喧嘩になることは珍しい話ではありません。

大切なのは、まず最初に、親にこれから「よりよく生きてもらうために片づけをする」という認識を子ども世代が持つこと。

生前整理はどうしても死にゆく準備を連想させますが、それでは互いに取り組みにくい課題となってしまいます。意図せず、死んだら使えないんだからなどと、口をついて出てしまうこともあります。

 

 

物を捨てて減らすことが目的ではない

年月とともに増えてしまった大量の物に囲まれた生活、また、どこに何があるのかわからなくなった家での暮らしは、高齢者にとっては不自由や危険が伴います。あなたはその解消のために両親の家の片づけに行くということを念頭に置いてください。

こちらがこの心構え(軸)をしっかり持っていないと、わかってもらえず心が折れる、誤解から口論になり最悪は出入り禁止、親子の縁を切るなど、片づけにより思わぬ事態を招くこともあります。

こんなとき、「親は口出しするけれど、片づけられない」ということを知っておくことが大切です。60代に入ると体力面・精神面ともに、家の片づけまで手も頭も回らなくなってくるからです。

 

具体的なやり方の手順は3つ。

1 家のなかの物をすべて「分けて」「わかる」ようにしておくこと

2 使っている物だけを身近な場所にしまいなおすこと

3 親の希望を聞いておくこと

 

これだけで十分です。また、3つを進める際の一番のポイントは、物を捨てて減らすことを目的としないこと。

 

 

手順1 家のなかの物をすべて「分けて」「わかる」ようにしておく

高齢の両親ふたりになると、大量の物はあるけれど、そのほとんどが使っていない物、使われない物になってきます。

とくに2階建ての家など、1年に数回しか2階へ上がらなくなったというご家庭がほとんどです。いまだに自分の子ども部屋が残されていたりしませんか? もしあるなら、そこから片づけをスタートしてください。

まず、使われていない場所の、使われていない物から順にどんどん分けていきましょう。

この押入れには、布団やシーツ、座布団、タオル。この棚には、季節飾り。この引き出しには、着なくなった衣類……といった具合に家電、書籍、書類、アルバムと、どんどん分けていきます。家のなかの物は必ず分け切ることができます。

こうして分けていくだけで、空間はスッキリと空いていきます。同じ物同士は接地面が整えやすいので、無駄なスキマがなくなり、必然的に空間が生まれるのです。最後に、どこに何があるか、必ずラベルを貼っておきます。ここまでできれば第一段階終了です。

 

 

手順2 使っている物だけを身近な場所にしまいなおす

続いて、使われている場所である生活エリアです。物を同じように分けますが、収納するときには使用頻度を考えて、収納場所を決めていきます。

整理されていないお宅は、使いやすい収納が使われない物で埋まり、床に物が出ていたり、よく使う物なのに、使う場所から離れたところにあったり、生活が不自由になっています。不自由さに慣れてしまっているので、体に無理がかかっていることなど気づかないケースがほとんどです。

そうなる原因は、後から入ってきた物ほどよく使うのに、前から家にあった使われていない物を入れ替えるという発想がないことにあります。これは、居住年数が長ければ長いほど起こっている問題です。このような理由で、いったん収納場所のリセットが必要になります。

やり方としては、収納から出す→分ける→選んでもらう、そして改めて収納します。収納場所を変えると、慣れないことに不自由さを感じる場合もあるため、立ち会ってもらうことは大切ですが、必要な物だけに絞ると圧倒的に物が減るので、「見ればわかる」という状態を実現できます。

捨てられることを親から不安に思われたら、それまでに片づけた、使っていない物の収納を見せて安心させてあげましょう。そして、生活エリアから使わない物が出てきたら、手順1で分けて整えた収納場所へしまっていきます。

生活エリアを片づける場合、物の量が比較的少なく、毎日使う場所として、洗面所から取り組むことをオススメしています。ここで便利さを実感してもらえたら、ひと部屋ごとに生前整理を続けていくことができるはずです。

また、洗面所を優先させたい別の理由として、この場所を寒い空間のまま使っているご高齢の夫婦が多く、温度差によるお風呂や洗面所での死亡例が増えているということもあります。片づかないから狭くて暖房が置けない、危ないから置けないというお宅はとくに、片づくことで安全な暮らしが叶えられます。

 

 

手順3 両親の希望を聞いておく

これまでの2つの手順が成功していると、両親の希望を聞くことは比較的簡単にできるでしょう。なぜなら、物の量が明確になっているからです。物の量が見てとれないのに、話だけしても伝わるものではありません。

亡くなられてからとくに皆さんが困るのが、着物や宝石、アルバムの扱いです。その物の価値や、物への想いを聞いておくことで、迷いや後悔のない形見分け、処分ができます。ぜひ希望を聞いておいてください。

こうして片づけていくことで、親自身もどこに何がどれだけあるかがわかっているので、急な入院やトラブルという事態にもスムーズに対応できるはずです。

とはいえ生前整理は、個人の考え方や暮らしぶり、親子関係など、すべての要素が絡み合ってなかなか進まないのが現実です。困難な事態に見舞われたときには、専門家に相談することも手段のひとつでしょう。

よりよく生きるための片づけであり、生活を“今”に合わせてリニューアルする――これが親の家の片づけであることには変わりありません。親が元気なうちに取り組むことにこそ、意味があるのです。

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