注意力や集中力を左右する注意資源
みなさんは、注意資源という言葉を知っていますか?
注意も資源もよく使う言葉ですが、注意資源という言葉は馴染みがないですよね。
注意資源とは心理学用語で、人が何かに意識を向けるときに、脳が使うエネルギーのことを指します。
ひとりひとりの注意資源の量は決まっていて、使えば使うほどエネルギーが消費されます。
朝から張り切って仕事をしていると、午後には集中力が途切れたりしますよね。
それは注意資源が少なくなってきた現象とも言えるそうです。
それでも注意資源は、充電バッテリーのように睡眠を取ることで充電が回復します。
他にも、スマホのようにバッテリー容量が決まっているので、節約して使うことで、注意力や集中力を長く使えることになります。
注意資源を長持ちさせるには?
普段の生活の中で、ちょっとスマホに気を取られたり、トイレから戻ったらさっきまで何をやろうとしていたのか思い出せなかったり…。
そんな経験はありませんか?
実は、注意資源そのものは、テレビを見ながら料理をしたり、音楽を聴きながら勉強したりと、一度にたくさんのことも出来ますが、それぞれに向ける注意力が甘くなってしまうのです。
これを、仕事場のデスクや、部屋の状態に当てはめて考えてみるとどうでしょう。
やりかけの仕事がデスクの上にいくつも出しっぱなしだったり、部屋の中に片づけなければならない洋服や書類がたまっていたりすると、注意を向けなければいけないことがたくさんあるということなので、注意資源が使われてしまいます。
つまり、無駄に脳のエネルギーを消費してしまい、本当に大事なことに集中したり、注意を払うことができなくなるということなのです。
どうでしょう?思い当たることはありますか?
スマホのバッテリーの節約と同じで、自分の脳の注意資源を大事に使いたいなら、気になるものが少ない環境の方が過ごしやすいですよね。
快適な生活を送るために
デスクや部屋が片づいてなくてイライラするというだけでなく、注意資源=脳のエネルギーが無駄に奪われているとしたら、もったいないですよね。
最近は、常に身近にスマホがあるので、情報が次から次に目に入ってきます。
注意散漫になっている時間が多くなっているかもしれません。
常に身の周りが片づいていて、注意を向けることが少ない環境にいれば、注意力や集中力を無駄なく使うことができます。
そして良質な睡眠を取ることで、またエネルギーいっぱいの朝を迎えることができます。
ぜひ、身の回りを整えて、みなさんの注意資源を本当に大事なことに使えるようにしてみてください。