コラム

【仕事編】職場が片づかない仕組みとは?

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なぜうちの職場は片づかないのか?

 

このように悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。

それは今の日本の社会において、モノが出て行くスピードより、モノが入ってくるスピードのほうが圧倒的に早いことが原因のひとつとしてあげることが出来ます。

言い方を変えると、片づいている職場というのは、モノの流れをコントロール出来ている職場で、片づいていない職場というのは、モノの流れをコントロールできていない職場ということになります。

 

 

どうしてもたまってしまう不用品たち

 

例えば、以前に開業されたクリニックさんのケースです。

設計段階から携わり、開業時点ではきっちりと収納を作り込んで、片づいた状態でスタートをすることができました。

 

その後、アフターフォローのために訪問すると、普段使っている場所はスタッフさんが意識高く取り組まれていたので問題ありませんでしたが、在庫や備品を管理する倉庫がなんとなく乱雑な印象を受けました。

 

スタッフさんと一緒に整理をすると、使っていないモノ、要るか要らないか判断できないモノがダンボール2箱分も出てきました。

中身は、業者さんから届いた案内やサンプル、買ったけど使われなかった備品などです。

 

開業から5ヶ月で、ダンボール2箱分のモノが溜まってしまうということは、何もせずにいたら、1年でおよそダンボール4箱分の不用品が院内にたまることになります。

新規開業のクリニックさんなので、ダンボール2箱でしたが、開業10年目ともなると、倉庫ひとつ分くらいの不用品が出てくることは珍しくありません。

 

 

「不用品=捨てるもの」は間違い

 

ここで言う不用品とは、捨てるモノではなく使われていないモノであると考えてください。

不用品=捨てるモノという考えで整理すると、使わないけどもったいないから、という意識が生まれて、選別が難しくなります。

 

まず、使われていないモノを集めてみてください。

そして、どれだけ無駄なスペースを使っているか、目で見て実感してもらうことが大切です。

職場のスペースには空間コストというコストがかかっていますし、たくさんの不用品があることで、働く人も働きにくくなります。

 

不用品を選別したら、次はそれを判断する人が必要です。

モノが出て行くスピードより、モノが入ってくるスピードのほうが多いということは、使われない不用品を、誰かが判断しなければ、どんどんモノが溜まって手がつけられなくなるということです。

 

この判断するという仕事は、リーダーの大事な役割です。

 

 

リーダーの持つ役割

 

適切に判断できる力が備わっているのはリーダーです。

そして、結論を先送りにすることが、会社や働く人にとってデメリットであることを理解しているのもリーダーです。

 

会社は、資金も労働力も経営資源も限られています。

芽が出ない事業はきっぱり捨てる必要がありますし、日々そういう選択に迫られていると思います。

モノの整理整頓の判断は、そのまま会社の強みとなって現れます。

 

「整理」とは不要なモノを判断することです。

「整頓」とは、使いやすいようにモノの場所を決め、置き方を工夫することです。

 

「整理」と「整頓」を経営に置き換えれば戦略と戦術です。

整理整頓の力を使ってぜひ会社の戦略と戦術に活かしてもらいたいと思います。

 

 

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